お雑煮の餅は丸い餅?四角い餅?焼く?焼かない?なぜ形が違うの?
小さいころからごく当たり前に食べているお雑煮の餅、
実は家庭によって形が違うことをご存知でしょうか。
もち米をふかし、杵でついて作る餅、最近では丸い餅だけでなく
四角い餅も一般的になっています。
丸い餅を入れるお雑煮、四角い餅を入れるお雑煮について紹介し
なぜ形が違っているのか、その理由も紐解きます。
お雑煮の餅は丸い餅 焼く?焼かない?
丸い餅の形は、魂、太陽…などの象徴の形として考えられています。
また、人間の手で丸めるので、そもそもは丸い餅が存在するのは当然の
ことでした。
お雑煮に丸い餅を入れる地域は、大雑把に言えば西日本と言われています。
どうやら京都の食文化を受け継いだ地域になっているようです。
ちなみに餅は焼きません。
ゆでて使うことが多いです。
また、お雑煮の中の野菜、例えば大根などの角もとり丸くして入れます。
お雑煮の餅は四角い餅 焼く?焼かない?
東日本のお雑煮の餅は、四角い餅、切り餅を使うことが多いです。
作りやすい、保存しやすいなどさまざまな理由でこの形になった
ようです。
また、餅は焼いて澄まし汁のお雑煮が圧倒的に多いようです。
ただ、仕事、結婚・・・などで、食文化の違う者同士が家族になっているので、
それぞれの家庭で折衷案としてのお雑煮ができているようです。
いつの間にか母親の出身地のお雑煮なっているや父親の出身のお雑煮になっている
などです。
なぜ形が違うの?
もともと餅は人間の手で丸めて作るものです。
魂を象徴する、または太陽信仰の象徴の形の丸は、縁起を担ぐ意味でも
丸く円満で角がたたないという意味でも鏡餅の形状になっています。
そのほかのみんなが食べるお餅も丸めて作っていました。
江戸時代に入り、たくさんのお餅を人間の手で丸めて作るのには
人口の多い江戸では、手間も時間もかかるということで、
大量生産の形として切り餅が発明されました。
切り餅ならば、つきあがったお餅を平たくのばして切るだけですから
手早くつくることができるのです。
そのため、江戸圏から東日本に伝わっているのだと言われています。
また、ほかにも武士が携帯しやすいように四角い餅が作られるようになった
という説もあります。
一般的には、東日本が四角い餅、西日本が丸い餅となっています。
しかし、近年仕事などの都合などでそれぞれの生活圏が全国に散らばっていますので、
一概にはいえない状況になっています。
まとめ
お雑煮の餅が、丸いか四角いかは、それぞれの出身地に起因することが
多いようです。
焼くか焼かないかも同様です。
それぞれの家庭でどちらかの形や作り方に合わせ、その家庭のお雑煮が
できていくのです。
食文化が自由自在に変化していく中で、お雑煮も新しい形になっていくのでしょう。
それでも、お正月にお雑煮を食べるという伝統的習慣は守り続けていきたいですね。
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