左利きの子には右利きでの毛筆練習は無駄?矯正の弊害は?伸ばせる力は?

左利き
生まれつき左利きのお子さんは、成長していく過程で右利きの人が
多い社会の中で苦労することも多いはずです。

一昔前は、左利きというだけで忌み嫌う風習がありました。
今、大人になっている方の中には、物心ついたころから厳しくしつけられた
という思い出を持っている方も結構いるはずです。

現代では左利きへの解明も進み、理解もあるかと思いきや、やはり苦労している
お子さんは多いのではないでしょうか。

ここでは、

「左利きの子には右利きの毛筆練習は無駄だよ。」

という考え方について、本当に無駄なのか、左利きについて

検証していきます。

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左利きの子どもにとって右利きでの毛筆練習は時間の無駄?

左利きの子どもを書道教室に通わせ毛筆の練習をさせていると、

「左利きの子には右利きの毛筆練習は時間の無駄よ。」

そういう言葉を耳にしました。

果たしてどうなのでしょうか。

たしかに毛筆は始筆が右からになっていますので、左利きの子どもには
たいへん書きづらいのです。

硯の位置さえも逆ですから、筆に墨をつけるのもたいへんです。

毛筆を習った経験のある方のほとんどが、

「初めは筆遣いが苦痛でしかなかった。」と答えています。

では、左利きの子が毛筆練習をしても上手にならない、時間の無駄
なのでしょうか。

そうではないようです。
「苦しみながら練習をしたけれど、確かにじょうずになった。」と。

さらに、毛筆の練習の時間に右利きの練習をしたおかげで、

「右も左も使えるようになり、手先の器用さを実感できるようになった。」

という人が圧倒的でした。

左利きの子には大変かもしれませんが、毛筆の練習が無駄ということには
ならないようです。

左利きの子どもが矯正することによる弊害

左利きの子どもは、10人に約1人はいると言われています。

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左利きが忌み嫌われた時代とは違ってきているとは言っても
現在でも、我が子が左利きとわかったら、右利きに矯正しようとする
親御さんもいます。

それぞれの家庭の方針に口を出すわけにはいきませんが、
利き手は脳で決まっているので、無理やり矯正することで弊害が
生じることもあるのです。

小学校の低学年くらいまでにと必死に親御さんが矯正する場合も
ありますが、脳の仕組みが違うのですから、一見右利きになった
ようにあっても、実は違っているんです。

本人の中では違和感でいっぱいなのです。

そのために、なにがしかのダメージを受けることもあります。

無理強いが続くことによって吃音になった、過度なストレスで蕁麻疹が
でた、書道教室に行きたがらなくなった・・・などの兆候があらわれる
こともあります。

もちろんみんなと同じ右手で書くことができれば、
今の社会ではたやすいかもしれませんが、子どもの個性として
とらえてあげることが大事なのではないでしょうか。

左利きの子どもの伸ばせる力は?

左利きの子どもは、道具を使うさまざまな場面で右利きの子どもに
比べて苦労することが多いです。
特に文字を書くときは、難を感じることが多いようです。

しかし、左利きの子どもにも伸ばせる力があります。

人間の利き手は右脳、左脳の神経回路に大きく関係しています。
左利きの人は右脳が発達していると言われています。

右脳は、感覚的に物事をとらえる力を司っているので、
創造性に優れ、絵画や音楽の才能を開花させやすいと言われています。
スポーツの世界でも、「サウスポー」といえば羨望のまなざしで見るくらい
左利きが強みになることもあります。

左利きの人には何かしらの才能を発揮することがあります。

まとめ

左利きの子どもに右利きの毛筆練習をすることは多少苦労はするでしょうが
決して時間の無駄ということはありません。

ただし、無理な矯正をすることはやめた方がいいでしょう。
心身にストレスがかかり、さまざまな症状に悩むことにもつながります。

左利きであることで新たな才能の開花の可能性は大いにありますので
子どもの個性を大事にしてあげてほしいです。

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